Q-1 眼鏡をかけると眼が悪くなる ?
A-1 きちんと検査をした上で、よく合った眼鏡を使用すれば、眼が悪くなることはありません。むしろ、見にくいのに眼鏡をかけず、無理をして見ている方が、眼精疲労の原因になって、よくないことがあります。 眼鏡を早くから使うと、近視が進む…と言う人がいます。理論的にはそのようなことはありません。老眼についても同じです。ただ、中には、偽近視(いわゆる仮性近視)のように回復の可能性のある場合もありますので、眼鏡を作る前には、屈折度数(近視や遠視、乱視など)について、詳しく検査をして、眼科で処方箋をもらうことをお勧めします。眼鏡やコンタクトレンズは生活する上での快適グッズです。1.0見えないからと言って、必ずかけなければならないものでもありません。使用するかどうかは、「どれくらい見える必要があるか」によって異なります。自分の生活スタイルに合った快適な視生活を送りましょう。
Q-2 眼がかすむ ?
A-2 眼がかすむ原因は色々あります。多いものとしては、眼精疲労、近視などがあげられますが、これらは病気というよりは、生活スタイルや仕事、年齢に関係が深く、生活スタイルの改善、眼鏡の使用などによって軽快すると考えられます。60歳以上では、白内障も多い原因のひとつです。これらであれば、心配ないことが多いのですが、このほかにも、ドライアイや眼内の炎症、眼底疾患によるもの、様々な原因からくる角膜浮腫など、治療を要するものも「眼がかすむ」と訴える患者さんがあります。充血や痛みを伴うものは要注意です。いつもと見え方が違うな…と感じたら、早めに眼科を受診しましょう。
Q-3 蚊のようなものが飛んでいるのですが・・・?
A-3 明るいところや、白い壁を見たときなどに目立ち、眼を動かすと一緒に動くゴミのようなものが見える感じを飛蚊感といいます。糸くずや蚊、クモの巣などと表現される方もいらっしゃいますが、突然起こるものでも、多くは、年齢に伴う生理的な現象で、薬も利きませんが、次第に気にならなくなることが多いようです。しかし、中には、網膜はく離の前兆だったり、眼内の炎症による飛蚊症もあり、可及的に治療が必要な病的な場合があるので、このような症状が出現した場合には、眼科での眼底検査を受けておいたほうが良いでしょう。
Q-4 白内障は病気 ?
A-4 一般的な加齢による白内障は、病気というよりは、お歳に伴う変化で、白髪のようなものだとご説明しています。個人差も大きく、見え方に支障がなければ、手術など積極的な治療の必要はないでしょう。中には、外傷性(眼のケガによる)白内障や、アトピー性、その他の眼の病気に合併する白内障など、年齢に関わらず起こる病的なものもあります。 いずれにしても、白内障だけで、失明してしまうようなことは、まずありませんし、治療の開始時期などについても、視力低下や眩しさなどの症状がでてからで、問題ないことが多いものです。ただ、視力低下のスピードもゆっくりで、進行の程度が気付きにくいこともあるので、年1〜2回程度の検眼をして頂く事をお勧めします。
よくある眼の病気と当院での治療方針
1. 子供の視力低下 まずは、視力検査、屈折検査(近視や遠視、乱視などの度数をはかる検査)を実施します。場合によっては、調節麻痺剤(ピント合わせをする眼の筋肉の余分な緊張をとる目薬)を使用して、精密な屈折検査をします。その結果に応じ、年齢や自覚的な見え方など、十分にお話をお伺いした上で、必要であれば、眼鏡を処方し、経過観察させて頂きます。偽近視(いわゆる仮性近視)で、視力回復の可能性が考えられる場合には、回復訓練や点眼により治療をします。

ポイント! 近視は近くが良く見える時代にあった眼。遠くが見えなくても、近くは見えるので、視機能の発達という意味ではまず心配ありません。むしろ問題は遠視。程度によっては遠くも近くも見にくいので、視機能が発達せず弱視になってしまうことがあります。時期を逃さず眼鏡をかけることで弱視になるのを防ぐことができるので、早期発見がとても大事です。特に小学校低学年までの視力検査はきちんと受けましょう。

2. 白内障 多くの白内障はお歳に伴って、カメラのレンズにあたる眼の水晶体が硬く濁ってくる老化現象のひとつです。個人差が大きく、視力低下の程度も様々です。しかし、白内障だけで失明するようなことは、まずありません。当院では、白内障の患者さまには、進行防止のための点眼薬を処方し、定期的な受診と視力検査をお勧めしています。外傷性(ケガなどによる)や、その他の病的な白内障についても、基本的には同様ですが、これらの中には進行の早いものもあり、また、比較的年齢の若い方が多いので、より注意深い経過観察が必要でしょう。個々の生活に不自由を感じるような視力低下をきたす段階では、手術治療をお勧めし、ご希望の手術施設へご紹介させて頂いております。
3. 緑内障 緑内障は、網膜視神経線維の眼圧に対する耐久性と眼圧とのバランスが崩れ、正常な視神経線維が減っていくために、視野に異常をきたす病気です。様々なタイプに分類され、細かくは治療法も異なりますが、いずれのタイプも「眼圧を下げる」ための治療をします。当院では、緑内障が疑われる患者さまには、眼科一般検査の他に視野検査、眼底(視神経乳頭形状)検査等を実施して、緑内障の診断がつけば、点眼薬による治療を始めるのが一般的です。その後も、定期的な受診、検査による経過観察をお続け頂き、患者さまひとりひとりの年齢、生活にあった検査、治療計画に沿って治療・経過観察を継続していきます。
4. 全身疾患 (高血圧、動脈硬化、糖尿病など) に伴う疾患高血圧、動脈硬化、糖尿病など、成人病と呼ばれる病気は眼にも合併症を起こすことがあります。これらは自覚的な症状はないことが多いため、眼の症状がなくても、これらの病気のある方は、病気の進行程度にあわせて年に1〜3回程度の眼底検査を受けていただく事をお勧めします。基本的には、内科的な治療が中心になりますが、内科主治医の先生と連携を保ちながら、眼科的治療を考えていく必要があります。このほか、膠原病やアレルギー疾患、自己免疫疾患等、全身疾患に伴う眼の病気も、病状に合わせ、定期的な眼科的検査をお勧めしています。